マイクロアトール

マイクロ=小さな
アトール=環礁(珊瑚礁の一つの形態)

光を求めて上、横方向に成長したサンゴの上部は干潮時に干上がり生きていけないので石灰質の骨格のみとなっています。
全部同じ高さでまん丸に輪切りされたようになり、側面の生きたサンゴは現在も横方向に広がっていってます。

これは、珊瑚礁ができるのと同じメカニズムで珊瑚礁の場合は多種の造礁サンゴの群落が成長しては破壊され、堆積して石灰質の礁を形成します。そこに土がたまって森ができれば島になります。

多くの造礁サンゴは環境の変化により数十年単位で大規模な撹乱を受け壊滅しますが、写真のハマサンゴはかなり環境の変化に強いようで長い年月をかけピンでサンゴ礁を作っていってるといった感じでしょうか。

珊瑚礁やサンゴの島々の成り立ちを捉えるモデルのようなマイクロアトール。珊瑚礁ダイナミクスとでも言うべきの生態学、地質学の教科書です。

また、こちらのマイクロアトールは二段になっていることも興味深く、海水面の変動があったことを示しています。二段のマイクロアトールが観察できるのはこの辺りだけなので局地的な地形の変化があったことが推測でき、久米島の南西部のはての浜まで続く堡礁の一部が隆起し珊瑚礁内部の礁池への水の流入を妨げ、海水面が下がったのではないかと推測しています。