ウミガメの産卵行動

産卵のために上陸した雌個体は、産卵場所を探し「ボディピット」「穴掘り」「産卵」「埋め戻し」という順に産卵行動を行い帰海します。

途中で止めて新しい場所で産卵をしたり、産卵せずに帰海する場合もあります。

上陸~産卵場所探し

上陸したウミガメは、砂浜を陸側に進みます。基本的に樹や岩などの障害物にぶつかると方向を変えながら、砂浜の上部の植生帯や低木林の縁まで行くことが多いです。

 

〔写真-上陸後のアカウミガメ(沖縄島国頭村)〕


ボディピット

ボディピットとは穴掘りに先立ち浅い穴を掘り体を置く場所を聖地する行動です。 前後の肢と体をすりつけて掘ります。

 

〔動画‐アカウミガメのボディピット状況(鹿児島県大隈半島)〕


穴堀り

動画で確認できるように後肢を器用に使い穴を掘ります。

肢が届かなくなる深さまで掘ります。

 

〔動画-アカウミガメの穴掘り状況(鹿児島県大隈半島)〕


産卵

掘った穴に卵を産み落とします。ピンポン玉のうような形状の卵を2,3個ずつボトボトと産み落としていきます。

 

〔動画‐アカウミガメの産卵状況(鹿児島県大隈半島)〕


埋め戻し

産卵後、2段階の行動で卵の上に砂をかけます。

まず、後肢で卵室を埋め戻します。その後、前進し前肢も使いながら砂を飛ばしボディピットも埋めていきます。

前進してから砂を卵室上部に盛るので、最終的に大きく窪んでいる部分は卵を産んだ場所とは異なります。これを卵の位置を分かりにくくしているということから、後者の行動を「カモフラージュ」とも言います。

夜の砂浜を散策しているとバサバサと砂が飛ぶ音がして、見に行くとウミガメがカモフラージュをしている場合がよくあります。かなり激しく砂を飛ばすので近くにいるとすぐ気付きます。

  

〔動画‐アオウミガメのカモフラージュ(久米島)〕

〔写真‐カモフラージュ痕跡とボディピット痕跡(沖縄島本部町)〕


帰海

産卵が終わると海に戻っていきます。

〔写真-帰海するアカウミガメ(屋久島)〕

 

 ウミガメの歩く動画は コチラ