海岸植物

・アダン

タコノキ目タコノキ科

 

東南アジア~トカラ列島まで広く分布する。

沖縄の海岸普通に見られ、枝が横方向に伸びそこから気根(空気中の根)を垂らし、密度の高い群落を形成する。

パイナップルのような実は、オカヤドカリ等の餌となり、夜間にヤシガニが食餌する姿が見られる。

葉には棘があり密集した群落を抜けるのはかなり厄介で、服がボロボロになる。


・タコノキ

タコノキ目タコノキ科

 

アダンに似るが、小笠原諸島の固有種。

沖縄では街路樹として植えられている。

アダンのように枝が広がり気根を垂らさず、支柱状になる。

 

 


・モンパノキ

シソ目ムラサキ科

 

アダン、クサトベラと共に潮に強く海岸林の一番海側の構成種の一つ。

白い花をつけ、蝶があつまっているのをよく見る。

沖縄では漁師の水中メガネを作ったという。

 


・クサトベラ

キキョウ目クサトベラ科

 

海岸の砂浜に生育する低木。

光沢のある熱い葉を持ち、表面がツルツルしているが、これは「クチクラ層」という表皮細胞層で皮膜しているためである。そのため多少の塩水をかぶっても生育できる。

白い花を咲かす。

 


・オオハマボウ

アオイ目アオイ科

 

河口やアダン、クサトベラ、モンパノキの後背部に生育する。

沖縄の方言で「ユウナ」という。

花は黄色から薄赤色へと変化する。

 


・グンバイヒルガオ

ナス目ヒルガオ科

 

砂浜を這うように生えるつる性の植物。

普段は波をかぶらないが高潮時はかぶるため樹木が生育できないような場所に生育する。(海浜構造の項参照)

沖縄の砂浜において草本帯を構成する主要種でウミガメ類が産卵を行う場所でもある。

 


・ハマヒルガオ

ナス目ヒルガオ科

 

グンバイヒルガオと同じような場所に生える。

葉の形が異なるので区別がつく。

・ハマアズキ

マメ目ナス科

 

ヒルガオと同じように砂浜を這うように生えるつる性の植物。

葉が3小葉であることが一つ手がかりになる。


・シマアザミ

キク目キク科

 

砂浜や岩場に自生している。

白~薄紫色の花をつける。葉には棘があり、サンダルで歩くとチクチク痛い。

食べることもできる植物。


・スナズル

クスノキ目クスノキ科

 

 砂浜を這うように生えるが、実はクスノキ科。寄生性のつる性植物で、寄生し尽くすと緑→オレンジ色に変色し、やがて枯死する。

 

 沖縄にはスナズル属3種が確認されており久米島ではスナズルの他にイトスナズルの自生が確認されている(伊是名島と久米島のみ)。今のところまだ見つけていないが現在探している植物である。

 


・ネコノシタ(ハマグルマ)

キク目キク科

 

砂浜に埋もれるように生えている、葉は対生で縁がギザギザ、黄色い花を咲かす。

和名は葉が猫の舌のようにざらつくことによる。


・ハマオモト

ユリ目ユリ科

 

砂浜の草本帯に自生する。

南国の砂浜らしい風景を演出してくれる。

カヤックで上陸する砂浜にもはえていますよ。


・ソテツ

ソテツ目ソテツ科

 

海岸の石灰岩や崖に生える常緑低木。

直崖にも生えており「すごい場所に生えるなぁ」と感心してしまうときがある。

幹には有毒成分があるが食料不足の際にはあく抜きをして食したらしい。また、粟国島や奄美ではソテツ味噌が有名である。

 


・モクビャッコウ

キク目キク科

 

隆起サンゴ礁原や石灰岩地帯に生息している。

白い葉が好まれ観葉植物として親しまれている。

12月頃黄色い花を咲かす。


・ボタンボウフウ(長命草)

セリ目セリ科

 

海沿いの潮を受けるような場所にも生育する。

多量のビタミン等を含み、「長命草」とも呼ばれ多くの商品に使用されている。

無人島の岩場にも沢山ありますので、キャンプツアーの際には香味薬として活用しましょう。

 


・ミズガンピ

フトモモ目ミソハギ科

 

隆起サンゴ礁原や石灰岩地帯に生息している。

沖縄のミズガンピは大きくて樹高1m程度だが熱帯地域では10mを越すらしい。

久米島の北海岸のミズガンピ群落は「国内若干地域に分布するが、極めて稀な植物群落」、「学術上重要な植物群落」として環境省指定の特定植物群落になっている。


・ツキイゲ

イネ目イネ科

 

隆起サンゴ礁原や石灰岩地帯に生息している。

沖縄のミズガンピは大きくて樹高1m程度だが熱帯地域では10mを越すらしい。

久米島の北海岸のミズガンピ群落は「国内若干地域に分布するが、極めて稀な植物群落」、「学術上重要な植物群落」として環境省指定の特定植物群落になっている。


・オキナワスズメウリ

ウリ目ウリ科

 

海岸付近~藪まで色々な場所で見る。

スイカのような縞模様の入った実をつける。写真は緑色だが熟れると赤くなる。


・メヒルギ

フトモモ目ヒルギ科

 

沖縄には3種のヒルギ科が自生しているが久米島で群落が見られるのはメヒルギのみで、稀に他種が単本で生えている。

メヒルギは3種の中では一番北方まで分布する種で鹿児島県の喜入でも群落が見られる。

 

ヒルギ科は胎生種子という、芽生えの生えた苗を枝からぶらさげている。この胎生種子が母樹から離れると海浮かんで流されて、辿り着いた場所に育つ。