世界の生物相

世界を知れば琉球列島をより深く知れます。

 

 

生物相とは、「その地域にどのような生物が生息しているか」を表します。

世界の生物相は大きく6つに分けられます。

これはイギリスの生物学者であり探検家のウォレスが提唱したもので、今日では一般的なものとなっています。

ウォレスは生涯をかけマレー諸島とアマゾン川を探検し続けました。

ジャングルの生き物に夢を追いかけて探検する私の憧れの人です。

 

ウォレスが探検によりボルネオ島とオーストラリア間の生き物の境界を特定(「ウォーレス線」という)したことで、下図のような6区に分けました。

    ウォレスについては → wikipedia

 

 



 

※境界線は概略であり、正確なものではありません。

 

6生物区のような大きな骨組みは、遥か数億年に及ぶ大陸移動により成り立ちます。

それぞれが大陸として独立後、長い年月の中で進化し続け、現在に至ります。
基本的に寒い地域では生き物の種類は少なく、暖かい地域では多くなります。



それぞれの特徴をザックリと・・・

 

 

 新大陸北区と旧大陸北区

寒い地域で生物相は貧弱です。また近い過去までベーリング海が陸続きだったため類似点も多く、2つをまとめて「北区」とする5界区の分け方をする場合もあります。

 

 

 エチオピア区

アフリカ大陸は哺乳類のパラダイスです。

キリンやライオン・・・動物園の人気者達も多く、サバンナを大きな哺乳類が駆けている風景が容易に想像できます。

 

 

 新大陸熱帯区

南米地域。多様な生物相を持つジャングルを有する地域で、特に鳥類相が豊かで「鳥の王国」と称される。生息する鳥類の半数以上が南米にしか生息せず、カラフルな鳥も多い。コンゴウインコ等大型のオウムが本場アマゾンの熱帯雨林を飛んでいる姿を一度は見たいものです。

  (実は私、インコ・オウムが大好きなんです・・・)

 

 

 旧大陸東洋区

熱帯アジア地域。

植物相が豊かな熱帯雨林地域。南米の熱帯雨林との大きな違いは、ユーラシア大陸であり隣のエチオピア区や旧大陸北区の影響も強いこと。オランウータンやメガネザル、種々のコウモリ類等などジャングル暮らしの哺乳類が多い!!

 

 

 オセアニア区

他のどの区とも異なる生き物が多く、コアラを始めとし、カンガルーなどの有袋類、卵を産むカモノハシなどユニークな哺乳類が多いです。

 

 

 

さてさて、世界の生物分布を踏まえた上で、琉球列島を見つめてみましょう。

 

大陸ごとの生物区をベースに、さらに新生代(新生代の最後が氷河期)の生き物の移動が現在の琉球の生物相を創りました。

ここからが一番お話したいことですが、琉球列島は旧大陸北区と東洋区の境界にあるということです。

 


境界線状の生き物たちが島という環境で長い歴史を歩んできたのが琉球列島なのです。

 

前回お話したように、動植物は気候の変動等により南北へ移動します。

北と南の境界であるということ、そこが陸続きではなく列島であることが奥ゆかしい生命の神秘を育んだと考えております。

 

つまり、ユーラシア大陸の北方と南方系の生き物の境界線状にある 独立した生態系を有する孤であり、且つ、近隣の島々と密接に影響しあう列島 でもあるのです。

 

そこには、東洋区でも新大陸北区でもない琉球があります。

 

狭間の場所孤島性列島性合わせ持つことこそ、琉球列島の奇跡の根源だと考えています。

 

ちょっと熱くなってしまいましたが・・・

世界に目をむけることで、琉球列島がさらに見えてきます。

 

さらに考察を深めるためには、私自身が世界をもっと見ていく必要があるかと考えております。

特に興味があるのが、「エチオピア区」と「新大陸熱帯区」です。

いつか、ウォレスのように自らの足でそれらの生き物達を追いかけに行くことを夢見て、この列島で日々の修行に勤しんでおります。

 

哺乳類パラダイス。エチオピア台地を登るために・・・

 

 

鳥の王国。アマゾンの奥地に到達するために・・・

 

・・・まだまだ修行が足りませんね・・・

 

挑めば挑むほど、列島の神秘に骨抜きにされてしまいます・・・