琉球より小笠原を想う・・・・

アダンとタコノキという植物をご存じでしょうか??

こちらがアダン



沖縄の海岸に一般的に生えている植物です。
実はヤシガニやオカヤドカリの大好物です。


このように枝から気根(空気中の根)を垂らします。
葉にはトゲがあり、ジャングル感を演出してくれる素晴らしい形態をしています。

さて、こちらがタコノキ


沖縄では公園や街路樹に植えられています。気根はタコの足のような支柱根です。
葉や幹、実の形もアダンとは少し違いますね

アダンは熱帯アジアや琉球諸島に広範囲に分布する植物ですが、タコノキは小笠原の固有種です。
造園用に沖縄でもよく見かけます。
タコノキがどのような系統をたどって進化したのか知りませんがアダンから進化したと妄想するとかなりのぶっ飛び具合を感じます。


タコノキの他にも、小笠原は独自の進化をとげた固有種が多くあります。

例えば、ヘゴ科シダ植物では琉球諸島はヒカゲヘゴやホンヘゴが分布しますが小笠原にはさらにメヘゴ、マルハチといった地域固有種が存在します。オオコウモリに関しては琉球のクビワオオコウモリ、小笠原にはオガサワラオオコウモリがいます。

それぞれどのように進化を遂げてきたか知りませんが、広域分布種が小笠原という僻地環境で独自に進化を遂げたと妄想すると興奮がおさまりません。

私は、琉球の生物の一番の魅力は亜熱帯という暖温帯も熱帯域の生き物も生き延びれる可能性のある気候化に多くの島々が存在し、島という隔離環境下でありながら、列島であること、黒潮域であることから南方と深い連続性を持っていることだと捉えています。そのため、熱帯アジアと共通の広域分布種が多い中で、島々間で個別に形態が変化し多くの亜種や近縁種が生息します。
ここまで奥ゆかしき自然環境は世界でも類をみないのではないでしょうか。

一方、小笠原は琉球をはるかに凌ぐ高度な隔離性を持っているため、他の地域との遺伝的な関わりが少なく、琉球より明瞭な地域固有の生物へと進化してきたと妄想を膨らましています。
まさに極東アジアのガラパゴス的なパラダイスと言っても過言ではありません。

小笠原のオリジナリティを知れば、琉球の奥ゆかしさがさらに身に染みてきます・・・

別方向の神秘と神秘を比較することで、新たな神秘の扉を開くことができます。